重久本舗(重久盛一酢醸造場)甕畑・仕込み風景『1年発酵熟成させた黒酢』
2020年も11月に入り、黒酢の仕込みも今週が最後に
黒酢は、年2回仕込みを行い、
春仕込み3~7月と秋仕込み9~11月が定番の時期です
12月から2月までは寒くて麹菌が働かないのと
そもそも米麹が寒すぎてよいのができないので行いません
今日は、今週の仕込みを行うために出来上がった黒酢を汲む作業
昨年6月に仕込みをした黒酢は、表面の酢酸菌などがなくなり、
ちょっとわかりにくいですが、きれいな琥珀色、酸度、風味、コクが良い感じに
鹿児島の甕壺造り黒酢は仕込みを行ってから1年以上発酵・熟成を行ったものでなければ商品にはしません
大型タンクで造っている黒酢は6か月程度で製品になるためやはり風味、栄養と違いが出てきます
自然の中で造るので時間はかかりますが、時間かかる分だけ良さがあります
成分特にアミノ酸については1~2年物が一番良いとされています
一方で琥珀色は、年数経てばたつほど濃くなってきますが
そのおおもとのメラノイジンという成分は、長ければ長いほど増えて
抗酸化作用、血管内の健康を守ったり、整腸作用などが期待できます